フードプロセッサーおすすめランキング｜ペースト状にする機械？ミキサーとの違いも

毎日の手料理は調理をするだけでも大変なので、少しでも時短になる便利な調理器具があれば助かります。中でもフードプロセッサーは素材をペースト状にする機械として大変便利ですが、それだけではありません。食材を刻む・すりおろす・混ぜる・スライス・おろすなどさまざまな使い方ができます。

調理にかかる時間が短くなるだけでなく、ひと手間くわえることでワンランク上の豪華な料理になるのが魅力です。しかし、ペーストをするためにフードプロセッサーを選ぼうにもさまざまな商品があり、悩んでしまいます。

そこで今回は、フードプロセッサーの選び方とおすすめの商品をご紹介します。普段の調理にももちろん、離乳食などのペースト食を作るのにも最適です。記事の最後には、フードプロセッサーを使用した簡単なペースト料理の作り方をご紹介しているので、ぜひご覧ください。

最近のフードプロセッサーは、便利なアタッチメント機能がついているものが多くあります。従来なら刻む・混ぜるだけでしたが泡立てや潰す作業が可能になりペースト作りも簡単になりました。さらにパンやパスタ、餃子の生地を練る作業ができるものまで販売されています。1台で幅広い料理を作れるのもフードプロセッサーの魅力です。

刃の回転速度を調節できる機能付きのフードプロセッサーなら、ペースト以外に粗いみじん切りなど、さまざまな料理に使えて便利です。低速や高速など回転速度を調節して思い通りの仕上がりに調理できます。

回転速度を調節できるものは、赤ちゃんの成長に合ったものを作れるので離乳食作りにぴったりです。高速回転で食材をペーストにすれば粒も残らないので、滑らかなペースト食が作れます。

ただし、コンパクトな製品や容量が少ない製品は、速度切り替えの出来ない商品もありますので、機能を確保したい方はスペック詳細をしっかり確認してください。

ここからはフードプロセッサーを選ぶ上での、前提知識を解説します。編集部では実際にフードプロセッサーを購入した500名を対象に、アンケートを行いました。

そこで本記事は、単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入後の後悔を抑える内容になっています。

• フードプロセッサーの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心してフードプロセッサーを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

フードプロセッサーを探してるから記事に来た

と思う方がほとんどでしょう。

しかしフードプロセッサーには、ミキサーやジューサーなど似てるけど用途が違う家電があります。違いを理解しないと、「本当に買うべきはミキサーだったのに…」と後悔する可能性があります。

以下の表にフードプロセッサーとミキサーに似ている家電の違いを簡単にまとめました。自分の求める用途に近いのはどれか確認してみてください。

上記の通り、フードプロセッサーは液状に近い状態にする用途には向かず、食材の下ごしらえに向いているのがわかりました。

その他の商品については以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はぜひご覧ください。

実は、たった2つのポイントを意識するだけでフードプロセッサー選びを失敗する確率がグッと下がります。

その2つのポイントとは、

①必要な容量を確認して選ぶこと

②必要な性能・機能が搭載されているか確認すること

これだけです。「必要・不必要をどう決めるの？」っと思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 作る人数分に合わせて容量を決定
• 最低限抑えておくべき性能・機能を確保する

これが失敗しないフードプロセッサー選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

どの容量が私にぴったりなんだろう？

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

フードプロセッサーは食材を大量に入れてしまうとカッターが動かないため、実際に調理できるのは容量の半分程度と考える必要があります。

みじん切りの頻度の高い玉ねぎを使い、容量の目安を以下にまとめました。

上記はあくまで目安です。「0.7L」「1.5L」のように容量を細かく刻んでる機種もあるので、目安よりゆとりを持ちたい、目安より若干少なくしたいという方はチェックしてみてください。

「少量を調理したい」という場合は、該当目安より小さいものを選ぶのがおすすめですよ。

以下の記事では一人暮らし用に特化したフードプロセッサーを紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

どんな刃の構造や形がいいの？

と思われる方もいるのではないでしょうか。

まず刃の構造は、2段以上になったものがおすすめです。食材が下から上へとかき上げて切っていくため、細かくなるスピードが上がります。完成するスピードが大きく変わってきます。料理の時間を短くしたい方はマストです。

次に刃の形は、波状のギザギザしたものがおすすめです。接触面が広いため刻む速度が上がり、食材から水分が出にくくなります。カット後の大きさもムラがなく満足な仕上がりになりますよ。

容器って別に何でもいいんじゃないの？

と軽く思われる方もいるのではないでしょうか。

フードプロセッサーのボトル容器の素材はガラス製・ステンレス製・プラスチック製に大きく分けられます。それぞれわかりやすくメリットとデメリットをまとめました。

もっとざっくりまとめると、

• 匂いや色がつきにくく安価なガラス製
• 食洗機対応が多く手入れのしやすいステンレス製
• 軽くて使い勝手のいいプラスチック製

になります。重さや手入れのしやすさがガラッと変わるので、「便利だな」「重視したいな」と思う方に近いものを選択しましょう。

フードプロセッサーってそんな洗いにくいの？

と疑問を持たれる方も多いでしょう。

フードプロセッサーはアタッチメントを取り替えて使うものが多いためか、洗いにくさを感じにくい傾向です。

とはいえ、「洗うのが面倒」と感じている意見はあります。「パーツごとに洗うのが面倒」「包丁なら包丁洗うだけで済む」などです。元も子もないと思うかもしれませんが、購入後ストレスに感じる可能性は0ではありません。

そうならないために、お手入れのしやすいポイントをチェックしましょう。確認しておくべきポイントは以下の2点です。

• パーツは分解できて凹凸が少ないシンプルなもの
• 食洗機対応

中には容器と刃が離れない機種もあり、このタイプは非常に洗いにくいので注意が必要です。食洗機対応は、ステンレスやプラスチックの素材が採用されている場合が多いですよ。

他に気にすべき項目があるのではないか

ここまでで失敗しないフードプロセッサーを選ぶことができるようになりましたが、これだけで本当に大丈夫かなと不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

音が大きくてご近所トラブルにならないか心配

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

フードプロセッサー購入者500名に聞いたアンケートでも、「音が想定していたものより大きい」「夜間に使えない」という声が多く聞こえます。

しかし、フードプロセッサーは騒音レベルが記載してある機種はとても少ないです。使ってみるまでわからないのが実情です。とはいえ、音が大きいのは避けたい方が多いのではないでしょうか。

もし静音設計が施されていない機種を選んだ場合は、防振ゴムマットや厚手のタオルを下に敷くと音が小さくなると言われているので、ぜひ試してみてください。

どうしても静音性が欲しいという方は、タイガー魔法瓶の「良い音設計」が施されたフードプロセッサーを選ぶのがおすすめです。防振ゴムを内蔵した設計で、従来の製品より騒音を約40%低減させています。

ただ、2023年2月22日時点で容量が0.5LのSKU-A101という機種しか販売されていません。容量が少ないなどあるとは思いますが、静音性重視なら検討してみる余地はあります。

大きさはどれくらいのものがいいだろう？

と悩んでいる方もいるでしょう。

ただ、選び方①で容量を決めた時点で大体の大きさは決まっています。容量が大きくなるほどボトルやモーターは大きくなるのが必然です。以下、容量別の大きさのまとめです。

該当容量の機種をランダムで調べたもので該当しない機種もありますが、大枠な目安としては上記の通りです。

大きさで失敗しないためには、収納する場所と調理を行う場所に置けるかで判断するのがいいでしょう。スペック詳細に必ず記載してあるので、購入前に確認してください。

「容量は1.0L欲しいけど、大きさは0.5Lくらいがいい」など条件のズレが発生する方もいるかと思います。迷った場合は、どちらを確保したら快適に調理できるかで判断するのがいいでしょう。

子供と料理するときに使ってもいいか心配

という方もいるのではないでしょうか。

子供と使用する予定の場合は、安全機能が搭載されているフードプロセッサーかどうかを確認しておきましょう。故障を事前に防いだり、使用時の火傷も防止できたりします。

フードプロセッサーでパン作りをしたい方にはパナソニックのフードプロセッサーがおすすめです。付属アタッチメントの「パンの羽根」を使用して、パン作りの基礎となる練りと一次発酵までが行えます。

もちろんパン作りだけではなく、お菓子や離乳食などさまざまな調理に役立つ万能型のフードプロセッサーです。

静音性を確保したい方はタイガー魔法瓶がおすすめです。良い音設計という静音設計を施しており、従来のフードプロセッサーより大幅な騒音をカットしています。集合住宅にお住みの方や、朝や夜に使用したい方はぜひ検討してみてください。

利便性の高いフードプロセッサーが欲しい方にはブラウンがおすすめです。ブラウンのフードプロセッサーはアタッチメントを切り替えてハンディブレンダーや泡立て器としても使用できます。

また、軽量カップに水と中性洗剤を入れ、回し洗いするだけでお手入れできると評判も高いです。

かわいいデザインと機能性を重視する方には、レコルトのフードプロセッサーがおすすめです。レコルトのフードプロセッサーは毎分24000回転するパワフルモーターを搭載しているため、スムージー・かき氷・クラッシュアイス作りに最適です。

また、コンパクトなモデルも多く収納場所を取らないのも嬉しいポイント。

パワフルでハイパワーなフードプロセッサーを探している方にはクイジナートがおすすめです。家庭用で6種類・業務用で8種類あり、大容量サイズから1～2人サイズのコンパクトモデルまで種類が豊富です。

また、デザインが特徴的であり、高齢者や障がいのある方でも簡単に使えるように設計されています。現代のユニバーサルデザインの先駆けとなっています。

テスコムのフードプロセッサーはおうちでケーキやお菓子作りをしたい方におすすめです。1台で「刻む・混ぜる」「おろす」「泡立て」の三役をこなしてくれます。

他にもオールインワン収納機能や液漏れ防止機能などテスコム独自の機能も盛りだくさんです。機能性と価格の安さを重視する方にもおすすめです。

料理好きな方や料理のレパートリーを増やしたい方には山本電気がおすすめです。山本電気のフードプロセッサーは、氷やナッツなどの硬い食材・とろろなど粘り気のある食材など、他のメーカーでは対応していない食材にも使用できます。

また、パワフルでありながら動作音は小さい設計になっているのも魅力です。早朝や深夜に料理がしたい方にもおすすめになります。

材料（3人分）

• 鶏レバー250g
• 玉ねぎ1/4個
• 人参1/4個
• にんにく1カケ
• オリーブオイル適量
• 赤ワイン（お酒でも可）100cc
• コンソメ1個
• 塩少々
• 生クリーム100cc
• バター30g
• ピンクペッパー、黒胡椒少々

作り方

1. レバーは一口大に切り、たっぷりの水に塩を少しいれ30分ほどつける
2. 流水できれいに洗い流す
3. 玉ねぎは薄切り・人参はいちょう切り・にんにくはみじん切りに切る
4. オリーブオイルににんにくを投入、いい香りがしてきたら3の食材をいれる
5. 炒めて野菜がしんなりしてきたら、レバーを入れしばらく炒める
6. ワイン・コンソメ・塩をいれ、中火で汁気がなくなるまで弱火で炒める
7. 汁気がなくなると火を止め、粗熱をとる
8. フードプロセッサーでペーストになるまで混ぜる
9. ペーストになったら、生クリーム・バターを入れてフードプロセッサーにかける
10. なめらかになると、冷蔵庫で2〜3時間冷やす
11. ピンクペッパー、黒胡椒をかけて完成

レバーペーストは手軽にできて、リッチに見えるのでおすすめのお料理で、ホームパーティーにもぴったり。市販のものだとコスパもかかりますし、食べきれないこともありますが、お家でフードプロセッサーさえあれば簡単に作れます。バケット以外にもお肉料理やパスタに添えるだけでも、豪華な味になるのでおすすめです。

材料（2人分）

• きのこ（ジャンボなめこ・まいたけ・エリンギ・マッシュルーム・しめじ・ひらたけ・椎茸など、各1パック目安で200gほど）
• にんにく（つぶす）1カケ
• 赤唐辛子（半量）
• オリーブ油大さじ2
• 塩少々
• コンソメ小さじ1
• だしの素小さじ1/2

作り方

1. お好みのきのこ類は、手で食べやすい大きさに手で裂く
2. フライパンにオリーブ油大さじ2を入れ、にんにく1カケ、赤唐辛子半量を入れて弱火でじっくり炒める
3. こうばしい香りがしたら、1を投入し塩少々・コンソメ小さじ1・だしの素1/2をふりかけて炒める
4. きのこがしんなりすると、水大さじ1をふりかける
5. 焦げないように弱火で10分ほど炒める
6. 3を冷まし、フードプロセッサーにかける
7. きのこから水分が出るので、そのまま水を足さないように注意が必要
8. きのこの食感を残すことで、歯ごたえや旨みをより深く味わえるようにして完成

パスタにからめたり、お肉やサラダに添えたりするにもおすすめのレシピです。 きのこは炒めたりボイルしたりして食べるイメージですが、フードプロセッサーを使えばイタリアンや洋食メニューに大変マッチするお料理になります。

パスタやお肉料理などにからめると、素材の味が引き立つお料理に早変わりします。いつもいただく味に飽きたときなど、ペーストを足すだけできのこの風味がたっぷり味わえます。栄養価やコスパもよく、気軽に手に入りやすい食材なのでおすすめです。

材料（2人分）

• 剥き栗150g
• 牛乳150cc
• 砂糖大さじ3

作り方

1. 剥き栗・牛乳・砂糖をフードプロセッサーにかける
2. なめらかにならない場合は水を少し足す
3. 鍋にうつし、弱火にかける
4. 混ぜながらお好みの固さを調節する
5. 冷めたら固くなるので、少しなめらかな方がおすすめ

おやつにおすすめのマロンペーストは、そのまま食べても美味しいですが、スポンジケーキや、プリンのなどの上にのせるのもおすすめです。たくさん作っても冷凍保存しておけば、お子さんのおやつにいつでも手軽に出すことができます。アレンジ次第で味わいも変わるので、さまざまなおやつに添えるのもおすすめです。

「フードプロセッサーを使っても、なかなかペーストにならない」とお困りの方も多いのでは。液体調理が可能なフードプロセッサーなら、食材と一緒に少量の水分を足して調理すれば解決できます。

水分の少ない食材なら、あらかじめ細かくカットしておきましょう。固い食材は加熱して柔らかくしておき、少量の水をたすとなめらかなペーストになります。

フードプロセッサーでペーストにする方法を説明してきましたが、フードプロセッサーには他にも便利な機能があります。その中の1つが食品を粉末状にする機能です。

いりこの粉末だしを作ったり、お茶っ葉を粉末状にしたり、自家製のふりかけも作れます。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

自分がしたいペースト料理に合うフードプロセッサーを選べば、毎日の料理作りが時短になるだけでなく、ペーストメニューの幅も広がります。特に赤ちゃんの離乳食や、高齢者の介護食、スープ作りなどに使える万能なフードプロセッサーがおすすめです。