ミキサーでのコーヒー豆の挽き方は？｜おすすめミキサーも！フードプロセッサーは？

コーヒー豆を自宅で挽く方法はご存じですか？コーヒー豆は一般的にコーヒーミル（グラインダー）で挽きますが、パナソニックやティファールなどから販売しているミキサーで代用もできます。また、ハンドブブレンダーでコーヒー豆を挽くことも可能です。

ただし、コーヒー豆を均一に砕くには、ミルサーやミルミキサーを使うのがおすすめです。とくにミルサーはコーヒー豆を挽くために設計されているものが多く、粉度の調整ができるタイプもあります。自宅でコーヒーを淹れたいと考えている方は、豆の挽き方を知っておきましょう。

本記事では、ミルサーとミキサーやフードプロセッサーの違いを解説します。また、ミキサーを使った挽き方や、イワタニなどのおすすめミルミキサーも紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

ミキサーとミルサーでは、潰せる素材の硬さや仕上がりサイズが異なります。

• ミキサー…食材をすり下ろし状態にする。ポタージュやジュースなどに向いている
• ミルサー…硬い食材も粉状にできる。コーヒー豆やスパイスなどを砕くのに使える

コーヒー豆を粉砕するのに向いているミルサーは、ステンレスやチタン製の刃を採用しているので、強度があり錆びにくいのが特徴です。一方のミキサーは、ステンレス製の刃を採用していてその形によって使用用途が変わります。

主に使われているのが平刃や波刃で、硬い物も粉砕できます。しかし、コーヒー豆のような均一に粒を揃えて粉砕したいものには向いていないので、コーヒーミルやミルサーを使うのがおすすめです。

コーヒー豆はコーヒーミルやミルサーを使って挽くのが一般的ですが、自宅にない場合はミキサーで代用する方法もあります。ミキサーを使う場合は、水を入れなくても使えるタイプかどうか確認しましょう。水分を入れないと使えないミキサーでコーヒー豆を挽くと、故障の原因になってしまいます。コーヒー豆を挽く手順は、以下の通りです。

1. コーヒー豆をミキサーにセットする。
2. 少しずつスイッチをオン・オフして、コーヒー豆を砕く。
3. 粉末状になったら完成。

ミルサーと同じように、食材を切り刻む調理器具といえばフードプロセッサーです。コーヒー豆を挽くには、ミルサーとフードプロセッサーどちらが向いてるのか？を解説します。

コーヒー豆を美味しく挽くのであれば、ミルサーがおすすめです。ミルサーはミキサーにセットになっているものもありますが、コーヒーやスパイスを粉砕するために単体で販売されているものもあります。

コーヒー豆を挽くのにミルサーがおすすめなのは、コーヒー豆を挽くために設計されているものが多いからです。いくら美味しい豆を購入しても粒度の調整がきちんとできていなければ、雑味が出やすくなり美味しいコーヒーにはなりません。

ミキサーにセットになっているミルだと、粒度も調節まではできないものも多いので、ミルの性能についてはしっかりと確認してください。ミルサー単体のものがよりおすすめです。

フードプロセッサーでもミル刃のアタッチメントが付いていればコーヒー豆を挽けます。しかし、フードプロセッサーで挽くのはあまりおすすめできません。

フードプロセッサーでコーヒー豆を挽くのをおすすめしない理由は下記の通りです。

• 挽き目が均一にならない
• コーヒーの匂いがフードプロセッサーに残る

挽き目が均一にならないのはミキサーも同じですが、やはり抽出に適した状態にしっかりと挽けていないと美味しくコーヒーを淹れられません。また、コーヒーの香りが取れなければ、フードプロセッサーを料理に使う際に支障が出てしまいます。

フードプロセッサーで代用できなくはないですが、おすすめはできません。

せっかく手元にあるコーヒー豆を美味しく飲むためにミルを購入するのであれば、手動と電動どちらがいいのかについて解説します。それぞれのメリットをご紹介するので参考にしてください。

手動のコーヒーミル最大のメリットは、挽く工程を楽しめる点です。コーヒーミルでコーヒー豆を挽いている間、コーヒーの香りや豆を挽く感覚を味わえるのでコーヒー好きからは愛されています。

コーヒーミルがあるだけで、レトロな雰囲気が出るものもありますし、「今から美味しいコーヒーを飲む」とテンションが上がる人も多いです。手動式は本格的な雰囲気を出せるアイテムですが、価格もそこまで高くなく手を出しやすいアイテムです。

手動式唯一のデメリットは、やはり時間がかかる点です。朝の忙しい時には不向きなので、朝は電動・昼のコーヒータイムは手動と使い分けている人もいます。

電動式コーヒーミル のメリットは、ボタン一つでコーヒーが挽けるのでとても楽な点です。電動は豆を挽く時間も短時間でOKなので忙しい朝にもぴったりです。コーヒー専用の電動ミルになると、ダイヤルで荒さの調節ができます。

一般的なミルサーではそこまでできませんが、ミルサーと同価格で手に入る安価なコーヒーミル（グラインダー）もあるので、こだわりたい人は専用のミルを選ぶのもおすすめです。

デメリットとしては

• 電気代がかかる
• ミルによってはスペースが必要
• 豆を挽く音が大きい（静音モデルもある）

この3点が挙げられます。

しかし、電動ミルがあれば忙しい朝でも挽きたて入れたての美味しいコーヒーを飲めるので、コーヒーをおいしく手軽に楽しみたい人におすすめです。

ミルサーを選ぶなら、乾燥食材とウェット食材両方使えるものがおすすめです。コーヒー豆専用に選ぶなら乾燥食材を粉砕できるだけでOKです。しかし料理でも使えればいいのにと少しでも感じるのであれば、スムージーや離乳食が作れるウェット対応のものが必要です。

この両方を叶えてくれるのが、アタッチメントの付け替えができるミルミキサーです。アタッチメントを付け替えるだけなので使い方も簡単ですし、いろいろな用途で使いたいならミルミキサーがおすすめです。

ミルサーを選ぶなら、300W前後のものを選びましょう。あまりW数が小さいとうまく粉砕できないですし、大きすぎるとエスプレッソの粉のように細かくなってしまいます。ハンドドリップでコーヒーを入れるなら、中挽きがベストなのでそこそこ荒さが残るミルサーがおすすめです。

コーヒー専用ミルはW数が300～400Wのものが多く、ちょうどいい具合にコーヒーを挽けます。

ミルサーの刃の素材はチタンがおすすめです。チタンは軽いのに強度が強く、錆びにくいのが特徴です。耐久性が高いので長くミルサーを愛用できます。

一方でステンレス製にもメリットがあります。ステンレス製の最大の特徴はチタン製より安価で手に入る点です。実際に多くのミルサーは刃がステンンレス製となっています。予算を考えながら刃の素材にこだわりましょう。

ミルサーを清潔に使うためにはお手入れのしやすさも重要です。ミルサーには刃を取り外しできるものとできないものがあり、刃が取り外せないと汚れが残りやすくなります。

刃が取り外せて丸洗いできるのが理想ですが、できなくても専用のブラシが付いているとお手入れは簡単です。また、食洗機対応のものであれば時短もできます。

さらに、ミルサーの安全性能もしっかりと考慮してください。ミルサーには過電流防止装置がついているものがあり、モーターに負荷がかかりすぎた時に自動で運転をSTOPさせてくれます。思わぬ事故を防ぐためにも、安全装置がついているものがおすすめです。

先ほど少しふれた「ミルがついているミキサー」は、ジュースを作れるミキサーとコーヒー豆やお茶の葉を砕けるミルがセットになったものです。ミキサーの部分は、氷が砕ける仕様になっているため、スムージーやアイスクリームを作れます。

一方のミルは、硬い物を砕ける仕様になっているため、コーヒー豆だけでなくスパイスやふりかけを作れます。ミルの性能によってはお茶の葉を粉末にもできるので、コーヒー豆以外にも使いたい人はミルの性能もしっかりとチェックしましょう。

コーヒー豆を砕くために作られたハンドミルとグラインダーの選び方をご紹介します。好みのコーヒーの味にするために、粉砕方法も大切なポイントとなります。

確実に好みの味に仕上げたいなら、粒度を確実に均一にできる電動グラインダーがおすすめです。手動のミルで手挽きしても、もちろん美味しくなります。しかし、挽くときの速度などにばらつきが出てしまうと粒度が均一になりません。

そのため、手軽に粒度を設定し電動で挽ける電動グラインダーであれば、挽きムラを少なくできます。美味しさにこだわりたい方は、挽きムラがより少ない電動グラインダーを選びましょう。

プロペラ式は、電動ミルの中では一番安価で手に入るタイプで、ミルサーが採用している方式です。プロペラ式でもコーヒー豆は挽けますし、そこまで味に拘らないのであればプロペラ式でもOKです。

先ほどからお伝えしているように、美味しいコーヒーを飲むには粒度を揃えるのが非常に重要です。しかしプロペラ式では粒度を揃えるのは難しく、味にばらつきが出てしまいます。

雑味を抑えたコーヒーの味よりも、とにかく安価なミルが欲しい人におすすめです。

カット式は臼式の中でも、豆を切り刻み素早く均一に挽けます。カット式は摩擦熱が発生しにくいともいわれていて風味が飛びにくいです。家庭用グラインダーの中でも、高価なものに採用されていて「美味しいコーヒー」を売りにしている喫茶店などでも使われています。

また、臼式の中でポピュラーなのはグラインド式です。グランド式はカット式と違い豆をすりつぶすため、カット式よりは粒度にばらつきが出やすいです。臼式の選び方としては、リーズナブルなものがいい人はグラインド式・高価でも味にこだわりたい人はカット式がおすすめです。

コニカル式は、手挽き・電動共に採用されている粉砕方式です。円錐（Cone/コーン）状の刃は筒状の刃の間で回転し、豆を粉砕していきます。挽き目を調節できる秘訣は、円錐状の刃と筒状の刃の隙間を調節できる点です。

この隙間の調節により、粗挽き～極細挽きまで対応可能になりエスプレッソ用にも豆を挽けます。ペーパードリップからエスプレッソまで多彩な楽しみ方をしたい人にコニカル式はおすすめです。

100均にもコーヒーミルが売っているのをご存知でしょうか？ここでは100均で有名なダイソーの商品を紹介します。それが「手挽きコーヒーミル」。価格は500円で、相場よりもだいぶ安く購入できます。極細挽き・細挽き・中細挽き・粗挽きの4段階で簡単に調節可能な優れものです。

コーヒーミルやミルミキサーがすぐに手に入らないときは、ブラウンなどから販売されているハンドブレンダーでもコーヒー豆を挽けます。ただし、製品によっては使用を禁止しているため、必ず取り扱い証明書を確認しましょう。ハンドブレンダーを使ったコーヒー豆の挽き方は、以下の通りです。

• 専用のカップにコーヒー豆を入れる。
• ハンドブレンダーのスイッチを押して、コーヒー豆を挽いていく。
• 好みの挽き具合になったら完成。

せっかくならコーヒーの味にこだわりたい人には、コーヒー専用ミルがおすすめです。いいものは確かに高いですが、安価なものでもミキサーで代用するよりは遥かにおいしく挽けるので、専用のコーヒーミルにチャレンジしてみてください。